まいさいぱくちー

日本で就職→仕事辞めてフィリピンで英語の勉強→オーストラリアでワーキングホリデー→タイで現地就職(←いまここ)

グローバル化=英語力という思考停止な僕たちへ

      2014/10/19

どうも、オーストラリアのマリーバという田舎街でワーキングホリデー中のしょーへー@shoufu06です。

最近、グローバル化とか多様性なんかについて考えさせられる出来事が多いので、備忘録として考えをまとめておこうと思います。

白豪主義と多文化主義

IMG_1329先週の土曜日、僕が住んでいるマリーバで「multicultural festival」というお祭りが開かれました。内容としては、様々な国のダンス、歌、料理が楽しめる小規模なイベントです。会場では色んな言語が飛び交っていて、人口が約7,000人の田舎街でもこれだけの人種がごちゃまぜになっていて、まさに人種のるつぼだなと感じました。シドニーやメルボルンなんかに行くと、更にいろんな人種がいるのでしょう。

以前の「オーストラリアは確かにハッピーな国。ある条件を充たせばの話だけど。」の記事でも少し触れましたが、オーストラリアは公用語が英語だし、自然も豊か、きちんとお給料を稼げれば外国人にとってこの上なく住み易い国です。対して、日本は…村社会だし、外国人には閉鎖的。そもそも「外国人」という字を見ればそれは火を見るより明かかと。内と外という考え方ですもん。

そんなオーストラリアもつい40年前までは白豪主義政策(反有色人種)がとられていたようで。そこから、多文化主義へと転換、見事に多民族・多文化国家へと変身した訳です。人口の約4分の1は、生まれ故郷がオーストラリアではないんですって。日本は移民の受け入れについて、未だに揺れに揺れているようですが…本当に後世の日本のことを考えるんなら早く受け入れろよ!というのが僕の考えです。

ワーホリがオージーの若者の雇用を奪っている?

IMG_0802オーストラリアのメディアで、「移民やワーホリがオーストラリアの若者の雇用を奪っている」という主張を目にしたことがあります。
例えばこちらの記事。

 There aren’t enough jobs. Is it time to cut back on working holiday visas? | Business | theguardian.com There aren’t enough jobs. Is it time to cut back on working holiday visas? | Business | theguardian.com

先月、オーストラリアの失業率は過去12年間で最悪の6.4%だったそうで、15〜24歳の若者に焦点をあてるとその数値は15%以上にも登るそうです。供給を吸収するだけの十分な仕事がないんですね…。

そもそもワーキングホリデービザの目的とは何なのか?ワーキングホリデービザの本来の目的は、若者の「異文化交流」にあります。しかし、オーストラリアの場合、農場や工場など慢性的な人手不足に悩む仕事をワーホリさんにやってもらおうという本来の目的とは異なる背景があるかと思います。2005年に、セカンドビザ(農場などで3ヶ月以上の労働をした人に与えられるビザ)制度をスタートし、最大で2年間、オーストラリアに滞在可能にしたことからも、ワーホリの若者は貴重な労働力として認識されていることが伺えます。

僕が働いている精肉工場では100人以上の従業員がいて、約半数は移民やワーホリで構成されており、ざっと数えただけでも10カ国以上の人種が働いています。そのなかでも台湾人が大多数で、最近では台湾や香港など、自国であまり稼げない国の若者にとって、オーストラリアでのワーキングホリデーは人気を博しています。

IMG_0806確かに、これではオージーの就業機会を奪っていると言えるかもしれません。しかしです。はっきり言わせてもらうと、オージーの若者は気合いが足らんのです。僕の職場にも若いオージーがときどき入るのですが、もって1〜2週間です。数ヶ月働いている若者も、コネで入ったようで、全くやる気なしです。

雇っては辞め、雇っては辞めの繰り返し…なぜ雇うの?って気になったので雇用制度なんかを調べてもいまいち理由はわかりません。ただ、失業給付や就業支援など、社会保障はしっかりしているようです。ワーホリと比べたら、こうした制度で守られていて簡単に仕事をゲットできる仕組みがあると言えそうです。逆に言えば、だから簡単に辞めることだってできると思うんです。そもそも仕事自体も肉体労働できついですし。

それに対してワーホリは仕事を得るのが大変だと知っているので、死に物狂いで働きます。ということは、オージーの若者の気合いが足らんというよりか、ワーホリの気合いの入り具合が尋常ではないと言った方が正しいのかもしれません。

これ、将来の日本でも同じことになりそうだなあとか考えさせられます。ワーホリや移民の積極的な受け入れ→若者の雇用を守る優遇策→就業への意欲低下→「移民のせいで仕事がねーぞー!」って言い出しかねないのでは?なんて想像してしまいました。だいたい、オーストラリアみたいに給料が良い訳でもないですし、やる気なんて起きないでしょう。でも、日本人は生真面目なので、それでも我慢して我慢して、頑張るんだと思います。なんか移民受け入れってヤバいんじゃね??って気配がしてくる話ですね。

有能な人材を積極的に登用

IMG_0571先の話は、工場の末端で働くワーカーの話でした。では、マネジメント側はどうなのか?

僕の職場の事務所で働いている人は約10名程。やはり半数程度はオーストラリア以外の人種です。

工場の責任者はスリランカ人で、毎日ワーカーたちに檄を飛ばしまくるまさに鬼軍曹です。おそらく全従業員が彼の事を快く思っていないでしょう。しかし、僕が顧客(スーパーなどの仕入れ側)ならこの工場は信用できます。彼の監視の下、徹底的に品質管理がなされているからです。本社部門の偉い人もきっと彼のことを信頼していると思います。

そして僕のチーム(パッキングチーム)のボスはオーストラリア人です。大きな体で豪快に笑う、僕のイメージ通りのオージー。英語の下手くそな僕にも分かり易いように指示を出してくれ、本当に仕事がし易い。彼のおかげで、多国籍のチームがうまくまとまって同僚どうしの雰囲気は良いです。おそらく、工場の全従業員が彼のことを慕っています。

しかし先日、グローバル化ってこういう事なのか、と考えさせられる事件が発生しました。僕のボスは立場的に上のスリランカ人から毎日のようにガミガミと怒鳴られ、ついに我慢の限界に達してしまったみたいです。ボスはそのスリランカ人にぶち切れてしまって、結果辞めるハメになるという。誰かに好かれる能力よりも、仕事をきちんと遂行できる能力の方が評価される…この辺は日本と違うなあと思いました。

また、もう一つ。僕のシェアメイトの香港人はまだ20代前半の若さではありますが、彼は優秀さを買われて、ひとつのチームをまとめています。彼も僕と同じワーキングホリデーで来ており、立場で言えば僕のボスと同じような立ち位置です。

ここでは、何人とか関係ないです。完全実力主義。日本では今でも、グローバル化=英語なんて考えられていますけど、英語は必要最低条件でしかありません。多種多様な人種の中で、いかに建設的な議論ができるか、リーダーシップを発揮できるか。組織の競争力を高めるのに、国籍なんてのは何の意味も持たないということを、ここオーストラリアで思い知らされました。

まとめ

13961064921_a3a86b6aa1_zマルチカルチュラル(多文化の、他民族の)なんて言うと聞こえは良いですが、グローバル化においては人種なんて関係なく競争(協創?)していかないといけません。

日本では今、建設業や介護の現場で人材が不足しているので、遅かれ早かれ移民の受け入れは取り組むはず。その際、自国で稼げない人たちは死にものぐるいで働きます。モチベーションが違いますからね。日本の若者はその事実を知っておかないと、オーストラリアと同じ状況になってしまうと思います。

マネージメント層ではどうでしょうか?正直、日本でオーストラリアのような状況になるとは思えません。確かに、一部の会社では英語を社内公用語にしたり、積極的に外国人の採用をしていますが、マネージメント層を海外から登用となると、だいたいの会社ではおじさまたちから猛反発を食らうことは必死だと思うんです。やはり言語の問題があるので。

そうすると、今の若い世代がマネージメント層になる頃、海外の人たちと仕事をできるようになってないとまずいですよね。でなければ、日本の将来は暗いかもしれない、なんて考えは早計すぎるでしょうか。

いずれにせよ、グローバル化の波に適応していくには、個々人で海外に出て行くのが先決だと思うんです。坂本龍馬が脱藩したように、一度、日本という国から飛び出して外から自国を眺めてみる。日本はなんてガラパゴスなんだと気付く事もあれば、四季が恋しくなることもあって、僕自身、会社を辞めてオーストラリアにやってきて本当に良かったと思っています。

ワーキングホリデービザなんて簡単にとれますし、来てからは人様に迷惑をかける事以外なら何をやってもオッケーです。一度レールから外れてみてはいかが??

それでは!

 - オーストラリアでワーホリ, 考察, 近況 , , ,

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